レーシックをやってみた。

昔から近視

中学生のころから目が悪くなり、メガネを用意しました。高校に入るころには メガネ をかけないと黒板の字が見えなくなっていました。それでもかけ続けてはいませんでした。少し色気づいていてメガネをかけていると、何となくもてないのだろうと思っていました。彼女ができてやはりメガネはダメだと勝手に思っていました。

高3になり受験勉強をする頃には メガネ なしでは生きられなくなり、そのまま大学に入学しました。彼女とは受験勉強中になんとなく自然消滅してしまいました。

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コンタクト購入

大学に入るとあまり勉強もしないので、普段はメガネなしで過ごしていました。ただ、人の顔は2メートルくらいまで近づかないとまるっきりわかりません。さすがにまずいと思い、バイトをしてコンタクトレンズを買いました。当時ソフトレンズは両目で3万円くらいして、バイト代1か月分がパーになりました。ただ、おかげさまで世の中が変わったようでした。また、少しもてるようになりました。

時は流れて、今の仕事を始めるとパソコンを操作することが多くなり、さすがにコンタクトのままの作業は目にすごくきつく、時が立つにつれだんだんコンタクトを使う機会が減っていきました。ほぼメガネをかけていて、何かイベントの時だけつける感じになっていました。結婚式や飲み会などです。

そんな時に普段会っている方たちが、私に気が付かないことがよくありました。私の場合、その時まで自分では気が付かなかったのですが、メガネをかけている時とかけていない時の顔がすごく違うようです。メガネをかけている時の方が優しそうでいいという人もいますが、その逆に外した時の方が若く見えてカッコいいという人が圧倒的に多いのです。

パソコンの画面を見るのも見ずらいし、レーシックをやった 友人からよかったという話を聞いていたので、思い切ってやってみようと思いました。もちろん見た目もよくなるという目論見もありました。ちょっとした美容整形手術気分ですね。

レーシック手術

レーシック経験者の友人から紹介を受けて品川近視クリニックでの施術をすることにしました。そう、今はあまり評判がよくないですね。ですが、その時は大変評判が良くて、飛ぶ鳥を落とす勢いです。品川と言いながら場所は有楽町駅の目の前、つまり銀座の一等地ですね。 有楽町イトシアビルの3フロア全部を使っていました。1フロアで50m x 50mくらいの広さです。とてつもない大きさですよね。待合室には数十人の患者がいました。今はさみしく1フロアらしいです。

実際のレーシック手術の様子をお話しましょう。施術の前にまず目の検査をします。手術に耐えうる目かということを判断する検査です。例えば角膜や目の状態を調べます。レーシックは角膜を削る手術なので、角膜は薄すぎるとできません。また、眼に他の異常がある場合も無理です。ここで断られても検査は無料です。このあたりは良心的ですね。

この検査で目の状態を確認して、手術の可否が決まります。ここで断られる方もいます。 私の場合は問題がなかったので、手術ができるということになりました。 目に状態によって施術可能な方法が提示されます。私の場合は安い両目で13万円くらいのものでも可能でしたが、これは手術時間が長くちょっと心配なので、手術時間が短い中くらいのものを選びました。後で考えるとそれにしておいてよかったと思います。費用は26万円くらいでした。友人の紹介だったので1万円くらいの割引がありました。この割引というのもスゴイですよね。友人は4万円くらいバックがあったようです。マルチ商法そのものです。もし友人が私に4万円返してくれたら、同じ手術で26万円の人と21万円の人がいることになります。

手術当日は結構ビビッていて、悪いことをいろいろ考えていました。例えば、手術中に停電が起こったらとか、地震が起こったらとか。後でわかったのですが、停電は自家発電で、地震の場合はレーザーの眼球自動追尾システムで対応するので問題ないようです。

待合室に入っておどろきました。こんなに人がいるのかと。。。 手術患者は50人はいるのではないのでしょうか。 それもほんの1時間くらいの間なので、1日だと一体何人になるのかと考えてしまいました。1000人ですか?

手術前の説明も一人一人ではなく、数人一緒に受ける形になっています。ベルトコンベアーのように順番に割り当てられた手術室に入っていきます。入室前には点眼されています。これは点眼麻酔でした。

私の順番がきました。この時はビビリマックスです。「もう、なんでこんなことやることにしたんだろう。」とか「地震起きないだろうな」とか。この時はちょうど311の後なので、そんなこと起こるはずないとはわかっていても、みんながそんなこと考えている時期でした。

手術室に入るときれいな女の人が立っていました。「え?」と思っていると、担当させていただきます〇〇ですと、自己紹介をされました。私の手術担当は女医さんでした。なんか、ふっと緊張感がほぐれました。これはありがたかったです。

手術台に乗って2,3分の説明があり、いよいよ開始です。まず、眼球に固定器具が取り付けられます。目が動かなくなりました。「では、右目から始めます。」と言ったと思ったらすぐに、視界がすうっとかすみました。痛みはまるっきりありません。先生が何か言っていましたが、あまりよく聴き取れませんでした。2、30秒すると、「では、左行きます。」と先生が言いました。私は、「これだけで、もう右側が終わりなのか?」と不思議に思いました。まずは手術前になにかの検査をしているのだとも考えました。

ですが、先生は何の躊躇もせず、左側も同じように始めて、同じようにかすんだかと思うと2、30秒で終えてしまいました。トータル3分ほどで終わってってしまったのです。

「はい、終わりです。うまくいきました。」と言ったので、本当にこれだけなんだと、思いました。本当にあっけない体験でした。

術後室で目を閉じて数十分休んでから、術後着用する保護用サングラスをもらって帰宅しました。目はかすんでいますが、見えますので注意深く歩いて帰りました。

翌日目を覚ますと世の中が変わっていました。あまり目に負担をかけてはいけないので、本などは読んではいけないのですが、眼に入ってきた新聞の文字がくっきり見えます。外の木の葉っぱの筋も見えます。なにかすごくうれしくて、家族や友人にも自慢をしていました。

異変

ところが、ところがです。1週間ほどたって異変が現れたんです。

まず、仕事でパソコンを使う時、どうも画面がかすむ時があります。メガネをかけていた時にはなかった現象です。また、夜にライトを見ると放射状に見えます。前者はドライアイで後者はハロー現象というものかと考えました。手術の事前説明で受けていた術後の後遺症の一種です。数週間我慢しましたが、どうも納得がいかなかったので、品川近視クリニックに行きました。そのころの品川近視クリニックは永久保証をうたっていたので、いつでも無料で受診できました。

まあ、冷たい対応でしたね。結局、ドライアイの薬をくれて、あとは様子を見ましょうということです。老眼にもなっているから、「老眼鏡も買ってね。」「薬はいつでも出します」と言いますが、銀座まで行ってせいぜい2、300円の薬をもらってもどうかなと考えました。

我慢できない症状ではなかったので、1年くらいだましだまし暮らしていいました。パソコンの画面はどんどんかすれてきていて、そのせいでしょうが、肩こりやめまいもするようになりました。そこで、別の病院に行きました。

その病院での薬治療と「 涙点プラグ」いう涙腺に専用のプラグを挿入して涙の分泌を促す治療をしたおかげでだいぶ改善しました。涙点プラグが今でも左目に入っています。ハロー現象はあまり変わらないのですが、慣れてしまってあまり気にならなくなりました。

さて、ディスプレイのかすみですが、ドライアイでかすんでいたこともあったのですが、もう1つの原因は老眼でした。老眼鏡の度数を上げたらこちらもだいぶ改善しました。肩こりは相変わらずですが、めまいはなくなりました。年齢を考えればまあいいかなといったところです。

ですが、もう1つ隠れていた症状が現れました。緑内障です。まだ疑い段階ですが、左目の視野がほんの少し狭まっているようです。加齢が原因である可能性もあるし、レーシックが原因である可能性もあるということでした。半年に1回ほど検査を受けています。

結論

レーシックのメリット

デメリットばかり強調しましたが、レーシックをやったことでのメリットも結構いろいろとあります。

まず、私の場合メガネをかける必要がなくなりました。

人相がよくなります。メガネをかけていた時にメガネを外すと人相が悪くなります。それは見えない状態で見ようとするので、どうしても目を細めてしまうからでしょう。他の方もですが、メガネをかけたくない理由の第1はやはり見た目の部分が大きいのではないのでしょうか。

この投稿のはじめでもふれたのですが、もてるようになったかということですが、正直もてるようになりました。女の人からだけではなく男の人からもなので、正確にはもてるというより、時々見た目を褒められるようになったといったところです。近眼のメガネは凸レンズなんですよね。つまり目が小さく見えます。また、度数が大きいと顔のラインがゆがみます。見た目という意味では、その二重苦が災いしていました。元々若く見えるタイプなので、メガネを外して余計若く見られるようになりました。

また、よく温泉施設の行くのですが、まるっきり見えないのでかけっぱなしでした。浴槽内でもしているので、よく変な顔をされました。 それもなくなりました。

コンタクトを使っている方には、まず、比較的目が疲れなくなるメリットがあります。私もコンタクトを使っていましたが、目の疲れは相当ありました。また、コンタクトを日常的に使った場合、相当な経済的負担がかかります。それもなくなります。

結論

このレポートは私一人の個人的な感想です。一人ひとりまた違った経験をされていると思います。レーシック手術によって相当苦しんでいる方もおられます。吐き気がする。めまいがする。目が痛い。目がかすんで見えない。などの症状が出ています。そのような状況を踏まえての私の結論です。

私はこのレーシック手術をやってよかったと思ってます。
世の中が変る体験ができたとも思っています。 いいことも悪いこともありましたが、後悔はしていません。

ただ、今からレーシックをすることを考えている方にはお勧めいたしません。特に若い方にはやめておいた方がよいと断言できます。あまりにリスクが多すぎます。これから数十年苦しむリスクを負うことはありません。

ただ、決めるのは皆さんです。別のレポートなどもたくさん出ているのでいろいろと考えてから決めてください。

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