20、仕掛けと道具

私の狩漁道具をお見せする。

仕掛けはとても単純だ。

竿は釣具屋の特売で売っている初心者セットがほとんどだ。だいたい2000円くらい。高いものでもリール付きで合計3000円くらい。安いものだとリール付きで980円だ。ただし、注意事項がある。竿の 材質は、ある程度大きいサイズを狙う時にはグラスファイバー系がいい。カーボン系はしなりがなく折れやすい。

長さは約1.5m~2.5m。

リールは1000番台または2000番台

道糸はそのままセットについているナイロン3号か4号だ。だいたい150m程度は標準で付いている。シーバスの60cm以上のものが掛かっても3号のナイロンで大丈夫だ。糸だけは劣化するので時々変えるが、1年に1度くらいか。500mで350円だ。釣り糸には高価なPEラインというものがある。細いのに丈夫でまず切れることがない。ただし値段は100mで2000円以上だ。予算に余裕があればPE1号はとてもよい。

釣り竿

竿やリールや仕掛けにお金をかける人もいるが、私はいつもこれで勝負している。理由は簡単。これでも十分釣れるからだ。

この道具でハゼ、キス、メゴチ、アイナメ、メバル、ムラソイ、スズキ(フッコ、セイゴ)、メジナ、アナゴ、海タナゴ、イイダコ、カレイ、イシモチ、イワシ、アジ、サッパ(ママカリ)、など何でも釣れる。

大きな竿も使ったことがあったが、重いオモリをつけて投げたら折れてしまった。それ以来使っていない。

仕掛けもいたってシンプルだ。必ず道糸にスナップサルカンと蛍光ゴム管を付けている。その先は魚種によって変えるが、基本セットはいつもこれにしている。だっていちいち作り直すの面倒なんだもん!

ウキを使わないときにはゴム管は邪魔になるので少し上に移動して楊枝を挟んではめておく。 

ハゼやキス、アイナメ、アナゴ、カレイなどの底にいる魚はその先に4号~8号のオモリと6号~9号の流線バリまたは丸セイゴバリを付けるだけだ。底に岩が多い場合はオモリをジェット天秤の6号~10号に変える。

仕掛けの元

メバルやスズキやメジナをウキ釣りで釣るにはゴム管にウキを差し込みサルカン部分に板おもりをつければよい。メバルにはスナップサルカンの先にジグヘッドを付けることもある。これらの餌はすべて青イソメだ。ジグヘッドにもワームではなく青イソメを付ける。これの方が断然釣果がよい。

イワシやサッパなどは先ほどのスナップサルカンの先にサビキ仕掛けを付ける。この時丸ウキをつけておくと水深の目印になる。

アジやサバなどを狙う時は大型のウキとコマセ袋をつけて投げサビキにすることもある。もっとも竿が竿なので投げサビキといっても大して飛ばないのだが。

釣るための仕掛けの大前提は『なるべく小さなハリでなるべく細い糸にする』ことである。ただし大きい魚がかかった時に切れてしまうので、そのあたりの見極めが大事になる。その見極めさえ間違わなければ、失敗することはない。

他に釣れた獲物を入れておくクーラー、獲物を一時入れておくひも付きビニールバケツ、大物がかかった時の取り込み用に磯網は必要だ。

その他小道具

これらの道具では釣れないものは何かといえば、まず砂浜から遠投で釣るキス、イシモチ。竿が竿なので遠投は無理。また、投げサビキ仕掛けで狙うアジやサバなどの回遊魚、これも遠投が必要だ。しかし、両ケースとも遠投しなくても水深も深い港の岸壁から投げれば遠投したのと同じになるので問題ない。湾岸地域の埠頭は大型船が入るので港を掘り下げていて水深が深い。つまりあの廉価版の道具でもなんとかなってしまうのが湾岸での釣りなのだ。

私は食べられる物であれば、魚に限らずなんでもいいタイプなので、釣りだけでなく魚捕りや貝採り等もやる。その時の道具はこのようなものだ。

カニマンション(カニかご)

先ほどカニ汁編で紹介したが、あらためて詳細を示す。

縦横50cm、高さ20cm程の網の仕掛けで、中にエサのサンマやアジなどの青魚やイカなどを入れてカニを狙う。湾岸地域ではワタリガニ類の石ガニ、台湾ガザミ、高級なガザミなどが捕れる。魚が入ることもある。私のカニマンションはなるべく沖まで投げられるように20mのタコ糸を取りつけてある。

お魚キラー

カニかごより網目が細かく小さな魚でも捕れる。これで手長エビを大量ゲット。磯の小型のカニを獲るのにもよい。東京湾には味噌汁で絶品なショウジンガニという中型のカニがいるが、このお魚キラーで狙うとよい。

潮干狩り用セット

潮干狩りにはこのお決まりセット。ただし、小型シャベルで砂を掘り起こして軍手をつけて手でその砂を探った方がとれるかもしれない。(13、大人の潮干狩り参照)

いつも私の車にはこれらのの道具が入っている。妻は車が臭くなるから下ろせとうるさいが積みっぱなしだ。

糸の結び方

仕掛けを作る時に最低限必要な技術は糸の結び方くらいだろう。簡単にマスターできるのでぜひ覚えてほしい。釣り糸は主にナイロンでできているので滑って解けやすい。通常の結びでは魚や根に掛かった時にすぐに外れてしまう。

① 糸の先を結ぶ物にくぐらせその先が元の糸と十字になるように戻し、元の糸の周りを回す。

② 2回から3回元の糸の周りを回し、一番手前に作った輪に通し強く締める。

③ 糸を両側から強く締め、余分な部分を切る

図はサルカンなどを想定したものだが、この方法で糸同志でも同じように結べる万能なものだ。両方の糸に同じことをすればよい。また、ハリの手元の膨らみ部分を利用してハリスとハリを結ぶこともできる。

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