14、アイナメ・キラー 1 チョイ投げ

その年も9月に入っていた。キスの漁期はだいたい5月終わり頃から9月終わり頃までだ。長浦でもほとんどキスはかからなくなっていた。

キス釣りをしている横でよく長ウキで釣りをしている人を見かけた。何を釣っているのかはよく分からないが、あまり釣れているのを見たことがない。ある時そのウキ釣りの竿に魚が掛かるのを見た。上がってきた魚は黒っぽい色をしたずんぐりむっくりした形の魚だった。20cm以上はあろうサイズだった。ちょっと気持ち悪いような感じだ。釣った方に魚の名前を聞くとアイナメだという。始めて聞く名前だった。刺身や煮付けにするとうまいらしい。

真似して釣ってみようかとも思ったが、その時はまだ小さな玉ウキくらいしか持ち合わせていなかったので断念してキス釣りを続けた。

テトラの外側へ投げて釣ったいたのだが、、あまりにアタリがないので、テトラ近くの岩礁部分に投げてみることにした。

10分ほどやっていると、竿が重くなり根掛かりしたような感じになった。押したり引いたりやり取りしているうちに取れたようで、糸をリールで巻きはじめた。それでも少し違和感があった。海藻かゴミがついているのだと思ったのだが、近くに引き寄せてみるとそこには20cmほどに魚がついていた。先ほど見たのと同じ魚、アイナメだ。

これが私のアイナメゲット第1号だった。現在の私が最も数を釣る魚がアイナメだ。この時からから5年ほどしかたっていないがすでに500尾以上は釣っただろう。アイナメは好奇心旺盛な魚だ。餌があればすぐに食いつく。水面から見えるアイナメの鼻先に餌をたらしてやると必ず食いつく。

アイナメ 35cmの大物

アイナメの生息場所は岩礁地帯だ。岩の陰に隠れていて隙間から餌を狙う。釣り方は簡単だ。その岩の陰に餌を落としてやって上下または前後に餌を揺らし誘ってやる。この時の場合はジェット天秤でサビいていた餌が、たまたま岩場を通り過ぎたときに、アイナメが見つけて飛びついたのだろう。

1匹釣りあげた私は同じようにジェット天秤をサビいて3匹のアイナメをゲットした。

家に帰ってから岡山に電話を入れた。調理方法を聞くためだ。ところがアイナメといっても話が通じない。説明しているうちに岡山ではアブラメと言うことがわかった。煮付がいいというので調理した。

アイナメの煮付 調理方法

1、ウロコを落として、内臓を取る。

2、臭みが出るのでエラも取っておく。これがミソだ。やらないと少し臭い

3、水、醤油、砂糖を鍋に入れ、沸騰させる。

4、沸騰した汁に下ごしらえしたアイナメを入れる。

5、輪切りにしたショウガを入れる。(チューブショウガでも大丈夫)

6、火が通ったらでき上がり

これもうまかった。

ポイント

長浦港入り口

アイナメの釣り方1

チョイ投げ

アイナメは水深の浅い岩場を好む魚だ。チョイ投げ釣りの場合、岩礁地帯に投げて軽くサビき少し待つの繰り返しだ。場所が岩場なのでジェット天秤が有効だ。

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